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23年の海外生活から帰国後、信州でスローライフ。自家製酵母パン、grow your own、ガーデニング、クラシック音楽。
by vida_lenta
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悲しいこと

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庭のブルーベル。今年はとても寒いけど、ひっそりと、ちゃんと咲いてくれている。
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とてもお世話になった叔父(母の弟)が亡くなった。長い間肝臓癌だったのだが、最近また手術をしても完全には取り切れず、もう今後は治療はしないという話を聞いたばかりだった。去年姉の四十九日の時に会ったのが最後になった。あの時もかなり調子悪そうだったけど、こんなに早く亡くなるなんて。

母の話では、数日前に、様態が悪くなって入院したので(飛行機乗って)母が叔母(母の妹)とお見舞いに行った直後に亡くなったとのこと。その時は、母も「頑張って」と言ったり、意識もはっきりしてたらしいので、急変したようだ。母たちに会って安心したのかな、と思う。それでも、最後に会えてよかったのだと思う。本人の意思で、葬儀もお墓もなしで、散骨になるようだ。3日に火葬で、母たちも行くとのこと。

1年前に姉が何も言わずになくなって、今度は自分も同じ病気(癌)になって、治ったと思ったら今度はまた弟が癌で、なんて、母親は相当堪えているのだろう。でも話すとやはりいつものように、「あんたは大丈夫?」と、こちらの心配ばかり。多分、人にとって悲しいのは、自分が死ぬことではなくて、周りの人が次々といなくなることなのだろう。だから自分のことよりも私の心配ばかりしている。

思うのが、やはり姉のこと。姉の病気のことを唯一知っていたお友達の話だと、姉の元夫がちょうど去年の今頃、5月初めに姉のお見舞いに行ってたと言う。そのお友達も、「元ご主人に、息子さんのことよく頼んでおくといいよ」と姉に言ってたそう。その1週間後に亡くなった。多分姉も、元夫に会って安心したんだろう。叔父も同じだったんだろうと思う。でも、自分の死後のこともちゃんと書き残して、最後に母たちにも会って、最後まで頑張った叔父と、何も言わずにいってしまった姉。比べるなんてできないけど、やっぱり考えてしまう。もういなくなるかもしれないのに、どうして何も言ってくれなかったのか、最後に会いたいと思わなかったのか、と。考えても仕方がないんだけど、1年たっても、やっぱりこんなことがあると、思い出してしまう(勿論、姉も最後まで頑張ったんだと思う)。それに、姉がいってしまったのも、本当にちょうど1年前。これ以上、母に悲しいことが起こらないように、祈るだけ。

by vida_lenta | 2016-05-01 23:20 | life
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